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ノルウェイの森 上 (講談社文庫)ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
(2004/09/15)
村上 春樹

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感想:★★★★☆

物語全体に漂う喪失感、悲壮感、倦怠感、そういった渦巻く痛みが感傷的に描写されている。

私自身の中に存在していた、もしくは現在進行形で患っている苦しさや喪失感、倦怠感と、妙にこの本の世界観、主人公の喪失感は共鳴し、私は涙を流さないわけにはいきません。
理屈でうまく説明出来るものじゃなくって、直子の痛々しさに、本当に涙が勝手に出てくるのです。この本には、とにかくとても悲しい気持ちにさせられます。

初めてこの小説を読んだのは中学二年生ぐらいの頃で、
最後にワタナベくんが、レイコさんとセックスしてしまうことにとてもがっかりと落胆したものでした。こんなものクソ小説だ、なんて思ったりしたし、今現在読み返してみても、そのシーンは、何故そんなことをする必要があるのだと思うものです。
でも、そんな人間を描いたのが『ノルウェイの森』だから、こういう作品なのだと受け止めるしかあるまい。寧ろ、そういった非人間的と思われる行為こそ実際的なのかもしれません。

登場人物が誰も死なない形で、それでも主人公の喪失感や倦怠感を描写出来るのならば、恐らくそれが一番優れた形なのだと思う。
人が死ぬのは、ずるい。
人が死んでしまった途端、その物語や登場人物にリアリティーが無くなってしまうのは実に惜しい。だって私たちの周りでは、親友や恋人や知り合いが続々と死んだりはしないからです。
それでも、実際に身近には起こらないこの本のなかの出来事に、驚くほどに心を痛めてしまうのです。心を痛め、苦しくなり、喪失感でいっぱいになるのです。

心を病んだ直子の、やるせない行き場のない喪失感。
直子の心には、キズキの死によってついた傷しかなくて、それ以外は何もないけれど、救いを求めているけど、誰にも癒せないことがわかりきっている様が痛々しい。
その半分の思い出を共有しているにもかかわらず、理解しきり、受け止めきることの出来ないワタナベくんが、仕様がなくて悲しい。
ミドリに惹かれるのが、仕様がなくて悲しい。

「あなたは闇夜に盲滅的にこのへんを歩きまわったって絶対に井戸には落ちないの。そしてこうしてあなたにくっついている限り、私も井戸には落ちないの」


と言った直子は、結局ワタナベくんを井戸(=人生の暗闇の落とし穴)へ引きずりこんでしまいました。
(映画では、このシーンがカットされていて、がっかり…!)

結局ノルウェイの森はそういう救いのない物語なのでしょう。
救いのない物語に、ぼろぼろ泣きながら本を読む私は、もっと救い様がないのかもしれません。

「孤独が好きな人間なんていないさ。無理に友だちを作らないだけだよ。そんなことしたってがっかりするだけだもの」


「自分に同情するな」と彼は言った。「自分に同情するのは下劣な人間のやることだ」


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この記事へのコメント
ミカさん はじめまして!
作品への想い わり切れなさ、同感です。

すこし長めのコメントを書いたのですが、「不正な投稿です」と表示されて、うまく投稿できません。いろいろな方法でチャレンジしてみますね。
  1. 2011/05/05(Thu) 09:58:39
  2. URL
  3. テル #-
  4. [ 編集]
投稿(その1)
はじめまして!本当に、大切な作品ですね。
人物の描写や心情は限りなく繊細で 共感できるのに
「なんでこうなるの?」という展開とストーリー。
作者の真意が大きな謎。それはミステリー小説以上に・・・

「喪失感」「リアリズム」がキーワードだと思っていました。
そして「エウリピデス」(デウス・エクス・マキナ)

ギリシア悲劇って凄いですよね。
親殺し 子殺しとか あらゆる感情もストーリーも
既に描かれてしまっている。今から2千年前に。
僕は 小説を書こうとして 途方に暮れました・・・
「もう全部書かれてる。後は真似るだけ?」って。
そしたら、自分が書く意味なんて無いのか、という絶望感。

  1. 2011/05/05(Thu) 10:04:20
  2. URL
  3. テル #-
  4. [ 編集]
テルさんへ
はじめまして、コメント誠にありがとうございますm(__)m
共感のお言葉を頂き嬉しいです!

せっかく頂いたコメントが投稿出来なかったとのこと、大変失礼致しました。
原因が今すぐには分かりかねるため大変恐縮なのですが、2、3日以内に解決出来るよう努力致します。

実は現在GWを利用した旅行で青森へ来ておりまして、PCが使えないのと、携帯電話の電波もどこまで持つかはかりかねるため、
ひとまずコメントのお礼とお詫びだけお先に投稿致しますね。
電波の安定した状況になってから(2、3日以内)、改めてきちんとしたご返信をさせて下さい。

せっかくコメントを頂いたのに申し訳ございませんm(__)m
お待たせして大変心苦しいですが、少々お待ち下さい。
コメントありがとうございます(*^_^*)
  1. 2011/05/05(Thu) 10:28:14
  2. URL
  3. ミカ(管理人) #-
  4. [ 編集]
管理人様 旅先からのコメント確認いたしました。
逆に 心配いただいてゴメンなさい。多分 単純に文字数の制限だと思います。
村上さんの作品について そしてギリシア悲劇について考察するというテーマですから、2・3日中ではなく、もっと時間をかけて話しましょうね(笑)
僕も ミカさんと同じ疑問を持ちつづけてきて、今回やっと、答えに行き着いた気がしてます。
・・・変な話ですが、この作品は携帯電話がある現代だったら、主人公と直子 または緑が すぐに連絡取れてしまいますね。ちょっと不思議な気分になりました。ただ、電池切れでつながらない、は有り?(笑)ご無事に、楽しい旅を続けてくださいね!
  1. 2011/05/05(Thu) 14:59:03
  2. URL
  3. テル #Rraf2gb.
  4. [ 編集]
テルさんへ
テルさん

お返事お待たせしてしまい大変申し訳ございませんm(_ _)m
旅行から戻りましたので、ご返信致します。

まずはコメント、誠にありがとうございました。

はじめに、コメントが「不正な投稿です」と表示されてしまう件につきまして、もしかしたらfc2の自動フィルタの所為かも知れませんので、解除しておきました。
もし、今後同じようなことが起こりましたら、大変恐れ入りますが、また教えて頂けますでしょうか。
ご迷惑をおかけ致しまして大変申し訳ございませんでしたm(_ _)m

さて、テルさんから頂いたコメントを、じっくりと拝読致しました。
こうしたコメントは、本への考察を深める意味でも、大変勉強になります。本当にありがとうございます!

村上作品は大抵が、ドキドキワクワクする反面、「なんでこうなるの?」という展開になって行きますよね。或いは失望してしまうこともしばしばです。
しかし、あの高揚感と、殆どの作品に共通して漂う喪失感、悲劇性というのは他の作者には描けない村上作品独自のものでしょうね!
なんだかんだ言いつつ、村上春樹は間違いなく好きな作者のうちの一人ですし、病み付きになって読んでいるわけですが…

なので、
>「喪失感」「リアリズム」がキーワードだと思っていました。
>そして「エウリピデス」(デウス・エクス・マキナ)
こういったご意見にも同意する気持ちです。

私は、勉強不足でギリシア悲劇については詳しくないのですが(幼少時に易しく翻訳されたものには触れたことは有りますが、これを機にきちんと読んでみようと思います)、
既にずっと昔に素晴らしいものが書かれているという絶望感にはとても共感致します…。
日本文学もそうですが、やはり外国文学にもたくさんの素晴らしい作品が存在していて、淘汰されずに現代まで遺っているということは、それ以上のものを遺すのは大変難しいことだろうと推察します。
それでも、同じ人間は絶対に存在しないのですから、その人にしか書けないものというのは必ず存在すると信じていますので、諦めずに是非書くべきだとは思うのですが^_^

そして、携帯電話の無い時代だったからこそ、『ノルウェイの森』の世界観が成立した、というのも全くの同意見でございます。
初めて読んだのは中学生の頃だったのですが、「これは現代だったら成立しないだろうなぁ」と当時から感じたのを覚えています。
電池がない、又は直子が居る所が電波が届かないほどの山奥というのだったらありかもしれないですね!笑

私はまだまだ勉強不足なので、ギリシア悲劇とこの作品の共通性について、理解を深める為にも読んでみようと思います。

この作品を大切な作品だと仰るテルさんにとても共感します。
私にとっても大切な作品で、何故か涙を流しながら読んでしまう作品です。
この「喪失感」の疑似体験のパワーというのは凄いですね。
同じ気持ちの方のご考察やご意見を伺い、感想を酌み交すことが出来て幸せです。
もし、他にもテルさんのご意見やご考察があれば、また是非教えて下さいね。

大変勉強になりました。
コメント心からありがとうございましたm(_ _)m
  1. 2011/05/06(Fri) 22:54:50
  2. URL
  3. ミカ(管理人) #-
  4. [ 編集]
全文
本当に、大切な作品です。
人物の描写や心情は限りなく繊細で 共感できるのに「なんでこうなるの?」という展開とストーリー。
作者の真意が大きな謎。それはミステリー小説以上に・・・

「喪失感」「リアリズム」がキーワードだと思っていました。
そして「エウリピデス」(デウス・エクス・マキナ)

ギリシア悲劇って凄いですよね。親殺し 子殺しとか あらゆる感情もストーリーも既に描かれてしまっている。今から2千年前に。僕は 小説を書こうとして 途方に暮れました・・・「もう全部書かれてる。後は真似るだけ?」って。そしたら、自分が書く意味なんて無いのか、という絶望感。

この文章を書こうとしてエウリピデスを調べたのですが 道義的なモラルとか 社会通念を越えてしまってるんですね。常識とか、通念というルールの無い「何でも有り」の世界。だから レイコさんとのセックスとか モラルでは説明がつかない関係とつながってくるのか、と考えました。 

「リアリズム」と「デウス・エクス・マキナ」は相対する概念ですね。直子の死は、どちらなのか。
もともと この設定では彼女は「死ぬことを定められている」キャストに思えます。それは「デウス・エクス・マキナ」の解決でもあって、主人公は、神の交通整理が終わった時、自分のいる場所がわからなくなっているのです。

では そこに至るまでの二人の愛情や 行き場の無い感情は どういう意味を持つのか。ラストが決まっているなら、全ては無意味にも思えるのに。延々と「リアリズム」の手法で語られる人間の営み。性的なことも 愚直なまでに細かく。

あまり大げさな表現は使いたくないけど、この作品は 人間の矮小だけど決して消えない感情を拾い上げて、その意味を問うている気がします。たとえば「神」がいるなら、その答えを知っているのかもしれない。でも、キリスト教とか学生運動などのその時代の枠組みは、何も答えを与えない。「世間」に対する不信感が、世界に対する不信感にもつながっていく。個人としての信念と、愛情を交わす関係が大きな意味を持ってくる。「100%の恋愛小説」という表現が、逆説的に意味を帯びて(笑)

心は、自然といろいろなことを感じるし、他者とのつながりも、避けられない。それが人間のリアリズムなんでしょうか。作者は リアリズムの手法を突き詰めることと、「デウス・エクス・マキナ」と対峙させることで、人間の意味を問いかけ、空しく苦しい喪失感と、生きていることの輝かしい価値を対比して、浮かび上がらせた気がします。
撒き散らされたリアリティに、ミスリードの嵐。でも、作者の真意は、言い知れぬ感情のレベルで、読み手に伝わっていく。

  1. 2011/05/07(Sat) 08:17:33
  2. URL
  3. テル #Rraf2gb.
  4. [ 編集]
説明
ミカさん 対応ありがとう。無事にアップできました!
僕としては 20年来の疑問だったのです。作者の真意と狙った構図が。もちろん何度も読み返して、表層的にはもう、書かれた文字を記憶しているけど、とにかく隠された意味をわかりたくて。

連休で 落ち着いた思索の時間を持てたのと、昨年の映画化により再度、作品を違う角度から見直す記事が出ていて、たくさんのヒントをもらいました。そんな時に、ミカさんの考え方に触れたことと、オノデラさんという方の映画・文芸批評を読んで 魂を揺り動かされました。 http://k.onodera.blog.ag/

作品には、表層的な記号がバラ撒かれていますから、表面的な解釈・好き嫌いや耽溺には事欠かない。でも、作者の狙いがそれより深い所にあるのは明白なのに、核心に迫る人が見当たらない。
その点に違和感が強く、しかも、ミカさんのように「それでも強く惹きつける引力を感じる。それは何故?」と問いかける方も少ない。
オノデラさんという方は、映画にも造詣の深い方らしく、映画作品の意味まで深く掘り下げています。小説についても、「当時の文壇に対する反感、反抗を示したもの」という分析と例示まであって、出版された批評よりもはるかに本質を衝いた内容で、すごく感動しますね。

僕の感想文は、ミカさんのように、本質を感じている方にしか理解していただけないと思うし、言葉足らず、説明不足の点も多いと思います。ただし、作者の真意に大きく近づいたことは間違いないと確信して、ミカさんにお伝えしたい気持ちになりました。

春樹さんの 生への賛歌、詠嘆が、パッケージとしては煌びやかな包装紙に包まれて差し出された。意地の悪いことに、内部と外部は二重構造になっていて、人生を深く理解しない人、文学を尊敬しない人は、陥穽に落ちる仕組み。これは、現実世界への絶望を含めた複雑な想いを感じますね。そして、既存の文学への不信も。でも、本当に書きたかったのは、その先の人間の真実。
世俗的な価値とか、判断を捨てて、裸のままの感情、人間の関係を追求し、まったく逃げずに描き出している。
・・・そして、その大きな構図の実現に、成功しているように思えます。その点で、最終的な調和があるために、僕たちはこの作品に強く惹きつけられ続けるのでしょう。

考えながら書いているので 粗い文章でゴメンなさい。
ただ、こうして考え進めるうちにも、次々に新たな世界が見えてきます。レンブラントの絵の光線が当たるように。
ミカさんのお考えも、ぜひ聞かせてくださいね!「勉強不足」というのは 誰でもそうですから。ただ、キーワードに出会ったとき、心で感じて立ち止まる力は、誰にもあるものではありません。「そこに何かある!」と感じるチカラこそが大切で、そのチカラは、たぶん僕よりも強いものをお持ちだと思います。

実は 僕がもう一人テーマにし続けているのは漱石です。春樹さんも、絶対に意識している巨人。
そういった 他の切り口も含めて、いろいろコメントさせていただきたいです。(ちょっと粘着というか ストーカーっぽくてゴメンなさい(笑))
  1. 2011/05/07(Sat) 09:14:14
  2. URL
  3. テル #Rraf2gb.
  4. [ 編集]
テルさん、こんばんは。

改めて、投稿出来なかったコメントを投稿して頂きまして、ありがとうございます!
無事に投稿頂けたようで良かったです。
それから、「説明」の文章も、ありがとうございます。
大変分かりやすかったです。両者ともじっくりと拝読致しました。
テルさんの書いて下さったことと、教えて頂いたURLの文章を自分自身で咀嚼し、文章にまとめてテルさんにご返信するのにはじっくりと考察する時間が必要で、(それほどまでに濃密なコメントを頂き、大変勉強になりました)
それ故、返信が遅くなってしまい申し訳ございませんm(_ _)m

まず、最初にお礼を申し上げたいと思います。
頂いた、オノデラさんのブログを拝読した結果、
テルさんも仰っているような、魂を揺り動かされるような感動を体感致しました。
なんということでしょう!

私は、このブログのタイトル通り「噛まずに飲み込む」ように本を読んでいるので(本当は、色々と考えながら読んでいるつもりなのですが、作者の意図を理解する力が乏しいという自覚があるという意味でこのタイトルを付けました)、
テルさんほど、鋭敏に作者が意図して散りばめた言葉やアイテムを拾い集めることが出来ず、ただ「割り切れない」気持ちと、喪失感に対する共感だけで『ノルウェイの森』を読んで居ました。

なので、ワタナベ君がギリシア演劇を専攻しているということや、レイコさんとのセックスの意味までは、理解することが出来ていませんでした。
テルさんからコメントを頂くまでは、ギリシア演劇のことは、忘れていたぐらいです。
今思えば、読んだ時、何故ギリシア演劇…?と思った記憶はあるのですが…読み流さずに、その時にすぐさまギリシア悲劇や、エウリピデスについて調べるべきでしたね。反省です。

オノデラさんという方のお書きになった文章の中にも、村上氏のナルシシズムについて記載がありましたが、たまに私は、そういった「ギリシア演劇」などの重要なキーワードを、村上氏のナルシシズムだけで登場させているものだと思い込んでしまう時があり、深く考察するのを怠ってしまうことがある自分に気付きました。
しかし、そもそも原点に立ち返ると、文学において、意味の無い文章、行間なんてあってはならないのだということを思い出し、村上氏の意図は間違いなく存在していたのだから、それを見逃していた自分が腹立たしいばかりです。

テルさんから、この記事を教えて頂いていなかったら、私はこれを読まずに一生を過ごしていたのかも知れないのですね・・・
ギリシア悲劇や村上氏自身のワタナベ君への投影、村上氏の意図した演出との係わり合い、全て知らずにこの本を読んでいたこれまでの自分が恥ずかしいです。
テルさん、素晴らしいものを教えて下さり、心から感謝申し上げます・・・!本当にありがとうございます。

これまでの読み方と、またかなり変わった読み方になっていきそうです。

「自分のいる場所がわからなくなってしまう」ワタナベくんの心理状態について、これほど明確に答えと思しきものを提示している方は他にいらっしゃるのでしょうか?
レイコさんとのセックスと、このラスト部分に対する見解が、特に、一番の衝撃でした。

>もともと この設定では彼女は「死ぬことを定められている」キャストに思えます。それは「デウス・エクス・マキナ」の解決でもあって、主人公は、神の交通整理が終わった時、自分のいる場所がわからなくなっているのです。

この文章について、最初はよく意味を理解することが出来なかったのですが、オノデラさんのブログを読んだあともう一度読むと、大変よく理解できました。

>作者は リアリズムの手法を突き詰めることと、「デウス・エクス・マキナ」と対峙させることで、人間の意味を問いかけ、空しく苦しい喪失感と、生きていることの輝かしい価値を対比して、浮かび上がらせた気がします。

この部分にも大変共感致します。

オノデラさんの指摘するような、フィッツジェラルドやサリンジャーなどを土台とした本人のアウトサイダーとしての意識は感じ取ることが出来ても、そこから更に「当時の文壇に対する反感、反抗を示したもの」という分析までは全く至りませんでした。

オノデラさんと、テルさんお二方のご意見を伺うことにより、私の『ノルウェイの森』に対する見解が深まり、心から感動し驚嘆し、充足感に満たされました。
ご教授下さったテルさんには感謝の言葉しか思い浮かびません。

そして、村上春樹という文壇の巨頭を見上げるばかりでございます…。参りました。笑

テルさんからこの件について教わり、とてもわくわくしています!こういう謎解きって本当に面白いし、文学の醍醐味ですよね!少しでも『ノルウェイの森』の本質に近づけた気がして、とっても嬉しいです。
『ノルウェイの森』、また自分なりにも考えてみようと感じました。
テルさんの一言(今回は一つのコメント)が、私の視野を広く変えてしまうということに驚きと感謝を申し上げたいです。

漱石を考えていらっしゃるとのこと、私も、テルさんほどでは無いだろうことは想像に容易いのですが(テルさんには勉強になるばかりなので)、同じくです。
漱石は物凄く尊敬しているので、全てを知りたいと思うのに、『明暗』も途中で終わってしまうところがまた…存在自体一つの謎かけのように、じれったい気持ちでいっぱいになります。

今回、テルさんに教えて頂いたことは、一生忘れないであろう見解でした。
今後じっくり、自分自身でも考察してみたいと思います。
そして何より、一人だけで抱え込んだ疑問符を共有し、ヒントを与えて下さったことが、とても楽しくて嬉しくて、感謝致しております。
考察することってとても楽しいですね!

本当にありがとうございます。
また、是非テルさんのご見解をお伺いしたいです。
稚拙な私の感想やコメントにお付き合い下さり本当にありがとうございますm(_ _)m
今日は素晴らしい日でした。大変勉強になりました。
  1. 2011/05/07(Sat) 20:40:52
  2. URL
  3. ミカ(管理人) #-
  4. [ 編集]
感謝
ミカさん コメント拝読しました。十分に 僕の意図を汲んでいただき、感謝します。
やはり すばらしい感性と理解力を持っている方ですね。ネットの世界で めぐり合えて本当にうれしいし、幸せな出来事になりました。

これから 時間もかけながら 文学のお話をしたいです。なぜなら、ミカさんと僕は別々の読書体験をしてきているけれど、共感するポイントや、作者の意図を正しく知りたいと希求する姿勢において、極めて近いように思えるからです。

思えば、僕も古文の源氏の授業中、教科書の内側に「あさき夢みし」を忍ばせ(実はあまり隠していない)、教師にあえて注意されたり、文学を至上のテーマとしてドストエフスキーやヘミングウェイを崇拝したり、ミカさんのプロフィールと重なる生き方、メンタリティを持っています。

これからよろしくお願いします。僕のブクログの本棚にも、ぜひ来てくださいね。
http://booklog.jp/users/tt150000

この中で 嵐山光三郎「文人悪食」は希代の名著なので もし 未読でしたら強くおすすめします。
コメントにメアドも書いたので 良かったら。漱石についても語るつもりですが一緒に ヒントを掘り起こしていくような すばらしい読書体験ができそうで 心が躍っています。
  1. 2011/05/07(Sat) 21:26:47
  2. URL
  3. テル #Rraf2gb.
  4. [ 編集]
こんばんは。
再びコメント誠にありがとうございますm(_ _)m

いえ、本当に、今日の体験は私にとって素晴らしい出来事となりましたので、こちらこそ感謝でございます。
同じ感情を共有出来てとっても嬉しいです。
テルさんの意図を汲み取れているようで、良かったです。
何せ、自分自身の理解力に自信がないので、そのように仰って頂けて安心しました。
新鮮な気持ちで、ノルウェイの森の魅力を明確に掴み取る第一歩となったと感じています。

こういった思考を深める会話というのは、
現実世界では中々し辛い部分があると思うので、テルさんがコメントしてきっかけを与えて下さったことに感謝します。
殆ど、自分自身のためだけに書いていたブログに、他の方の意見を伺い、思考を深めるという、一人よがりだったブログに別の価値を見出すことが出来て、大変嬉しいです(*^_^*)

私も是非、文学の話がしたいです。
ドストエフスキーは私もとても尊敬しています。
文学を超越した、思想家と呼ぶに相応しい人ですね。
ヘミングウェイは、まだ一冊も読んだことがありません。
ちょうど今、海外文学に興味があるので、読んでみようと思っていたところです。是非近々手に取りたいと思っています。

私の生き方はかなり曲がり道なのですが、重なるところがあるとは大変興味深いです。笑
学校の授業は詰まらないわけではなかったのですが、何せホールデン少年気取りだったものですから、恥ずかしい限りです…

ブクログの本棚、拝見致しました!
教えて下さり、ありがとうございます。
私もブクログに登録していた時があったので、その時のアカウントでフォロー致しました。
私の方は放置してしまっているので本棚もスッカラカンでレビューも何も無いですが、そちらでも宜しくお願い致します!
ちょうど私の方からも、もしブログとかお持ちなのであれば伺いたいなぁとそわそわしていたところでした。
ブクログのレビューを拝読致しまして、短文ながらも、わかりやすくて的を射たレビューの数々がとても興味深く面白かったです!ありがとうございます。

おすすめの嵐山光三郎「文人悪食」、今月中に読みたいと思います。他の方のレビューを読んだり、少し調べてみたのですが、とっても面白そうですね!
これは期待です!

メールアドレスもありがとうございます。
私もコメント欄にメールアドレスを入れておきました。
もし何かございましたら、こちらのコメント欄でもメールでも、お気軽にご連絡下さい。テルさんのご発想はとても刺激になるだろうと確信しています。

本当にお付き合い頂きありがとうございます!
とても勉強になり、嬉しいです(*^_^*)
  1. 2011/05/08(Sun) 02:05:05
  2. URL
  3. ミカ(管理人) #-
  4. [ 編集]
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